第4章 カンボジアの国家再建計画
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第4章 カンボジアの国家再建計画
1.経済発展のアキレス腱
カンボジア経済の最大の目標が貧困の撲滅と持続的な経済発展にあること
は論を待たないが、そのためにはカンボジアという国家組織のオーバーホー
ルを行い、時代の流れに即した国家戦略の立案と実行なくしてはなし得ない
であろう。しかし、そのネックになっているのが農業である。カンボジアは
かって農業中心の国であったし、過去 30 年の激動の時期を経た現在におい
ても、基本的には変わっていない。大きく変わったのは内戦により、社会・
経済インフラが破壊され、多くの農民が農地を失ったことである。クメール・
ルージュ政権時代の強制的な民族移 動により、土地の新所有者と旧所有者と
の間に土地の所有権に関する争いを生じているのみな らず、KR政権時代に
実施された無計画な灌漑施設の導入は洪水を引き起こす誘引ともなっている。
また、全土に数多く埋没されている 300 万個から 400 万個といわれる対人地
雷の脅威は農業の妨げとなっている 。更に、一部有力者による土地の収奪は
農民の再定着を困難にし、農業の再活性化にとり障害となっていると見られ
る。都市の表面的な発展とは裏腹に貧富の差の拡大、失業者の増大、特に農
村の貧困化はグローバリゼーションの下に
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、14~17 歳の少女労働率は 50 %に達し、少年労働者の割合 36%を
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上回っている。
民間セクター
カンボジアの民間セクターはインフ ォーマル・セクターが支配的であり、
GDPの 80%、雇用の90%近くに達する。インフォーマル・セクターの活動
の多くは農業に集中している。インフォーマルな工業部門は工業生産高のほ
ぼ半分を占めている。約7,000 の登録済みの民間企業はほぼ縫製業及び観光
業に集中する民間のフォーマル・セクターを構成する。外国の直接投資は主
要な輸出源である民間のフォーマル ・セクターを動かしているが、外国直接
投資は、未発達の法制度及び非効率な規制、過度な役所の形式主義及び広範
な汚職、制度金融へのアクセス不足と高いコスト、運輸及びエネルギーなど
のインフラ・サービスの高コスト及び不足、限られた技術的及びマネージメ
ントの経験不 足、土地及び情報不足などにより、1990 年後半より減少してい
る。政府はWTO加盟及び地域貿易強化により、法律及び司法上の改革を急
ぎ、民間セクターに対する市場規則を明確にする必要性を認識している。
環境及び天然資源
カンボジア国民は農業、漁業、及び天然資源とその独特なエコ・システム
をトンレ ・サップ湖流域に大きく依存している。貧困家庭の所得の 20%以上
は主に漁業及び林業という共通の資 源に頼っており、他の資源が失敗したと
きの「セーフティーネット」になっている。
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