下川町地域 「アスパラガスガイドライン」

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下川町地域
「アスパラガスガイドライン」
~しもかわアスパラプロジェクトからの提案~
平成 21年3月
しもかわアスパラプロジェクト


‑1‑
1章地域における「アスパラガス」
1現状
(1 栽培の歴史 (図1
・昭和27年頃からホワイトアスパラガスの栽培が始まり、その後、面積が徐々に増える。
・昭和48年頃からグリーンアスパラガスへの転換が行われる。
・平成6年に栽培面積のピークを迎える。[62 ha] 【平成20年栽培面積38.7ha栽培戸数 65戸】
(2 生産性 (図2 【H20販売量:91t
販売額:6791 万円】
・昭和52年に単位収量のピークを迎える。[520㎏/10 a]
・平成5年以降、200㎏/10a台で低迷し、平成15年には127㎏/10aまでに低下した。
・平成19年の販売量は84t、販売額は生乳、トマト、さやえんどう、青ねぎに次ぐ6213万
円で、JA北はるか下川支所総販売額の3.4%、同支所園芸作物の11.3%を占める。
(3 時期別出荷量と単価 (図3
・平成19年と20年は、5月中下旬頃の低温と晩霜害により1旬 (5/6~20の出荷量は少なく、
2旬 (5/21~31の出荷量にも影響した。
・2旬以降の単価は、出荷量の増加とともに850円/kg前後で推移した。
(4 規格別出荷量と単価 (図4
・秀品2L、L規格の出荷率は43%であり、半数以上がM以下及
び優品等である。
・㎏単価は秀品2L、Lで1000円以上を確保するが、M以下の規
格は 800円/kgを下回る。
(5 品種構成 (図5
・アメリカ育成の雌雄混合F
1
品種である「ウエルカム」「スーパ
ーウエルカム」「キャンドル」等を主体とするが、オランダ育
成全雄F
1
品種の「ガインリム (HLA7」の導入も進んでいる。
図1 栽培面積と収量の推移 (統計情報事務所※H18 以降JA調
0
10
20
30
40
50
60
70
S48
S53
S58
S63
H5
H10
H15
H20
0
100
200
300
400
500
600
700
面積 (ha
10 a収量
ha
㎏/10 a
図2年次別販売量と販売額の推移 (JA実績
図3 時期別出荷量と単価 (H 20
図4 規格別出荷比率と単価 (H20
図5 導入品種構成 (H20
15%
21%
27%
12%
25%
Sウエルカム
ウエルカム
ガインリム
キャンドル
その他
その他品種
バイトル
 コロポックル
 メリーワシントン


‑2‑
(6 栽培方法 (表1
・露地栽培を主体にしているが、近年ハウスによる促成栽培が
増えつつある。また、促成から立茎へつなげる栽培や、遮光
資材を使用したホワイトアスパラガス栽培も行われている。
(7 収穫出荷体制 (図6
・全量JA出荷されており、収穫から簡易選別まで生産者が行
い、それ以降の集荷、選果、出荷はJAが担っている。
2振興策【提案事項】
(1 生産 (出荷時期・期間の拡大・・・【裾野を広げる】
~新たな栽培方法の導入・拡大~
・露地栽培を主体とする総体面積は現状の40 ha前後で現状
維持であるが、促成、立茎、遮光栽培及び伏せ込み栽培
等の導入拡大が望まれる。
・品種選択及び組合せ
(現在、主力は「ガインリム」とスーパーを含む「ウエルカム」
(2生産性の維持・増加・・・【販売量等の確保】 (表2
・計画的な更新
◎ほ場管理台帳の整備
◎良質で早期安定生産が可能な苗の確保
◎更新に係る技術の実践 ・・・基本技術の励行
・5月上旬からの生産販売量拡大↑促成栽培面積拡大
・秀2L、L生産量増
・「実施すべき技術」の完全導入(表3
【生産販売目標】
表1
ハウス栽培の種類と面積 (H20
栽培方法
面積 (a
ハウス棟数
促成
46
7
立茎
15
5
遮光
13
4
生産者
JA
【1: 30】【0: 30】
【2: 00】
【3: 30】
【48: 00】
注【】内数値は所要概要時間 (算出基準露地栽培30a収穫時期:5月下旬
図6 収穫から出荷までの流れ
収穫
簡易選別
集荷
選果
出荷
市場
表3アスパラガス栽培の実施すべき技術 (概要
①適正収穫期間
①新規定植時の導入技術
・GI値等による期間の把握
・十分な土づくり
②害虫防除対策
良質有機物施用
・予察情報による防除
土壌診断による改良資材
③斑点病適正防除
・マルチ+ポリポット大苗の定植
・初発等発生状況の把握
・適正な散布水量
◎以下、収穫畑に準ずる
④倒伏防止対策
・優良事例紹介と活用
詳細は平成19年3月発行の栽培マニュアル【しもかわ
アス
......
技術】
●計画的なほ場更新
・収量性が低いほ場は早めに更新しましょう!
●品種選定
・ほ場条件や労働力に合わせて品種を選定しましょう!
●ポリポット大苗での定植
・定植2年目から収穫可能なポリポット大苗で定植!
●土壌改良と堆肥の施用
・定植前には必ず土壌診断をして耕起深50 cmまでしっ
かり土壌改良しましょう!
写真9ポリポット大苗での定植作業
写真 10
倒伏防止対策のパイプ打ち作業


‑7‑
6章「アスパラガス」生産振興に係る役割分担
1下川地域アスパラガス生産振興体制 (図 11
JA北はるか下川支所は、各
関係機関との連携をさらに強め
るとともに、生産部会をはじめ
とする生産者に対し、アスパラ
ガス生産振興に係る活動を支援
する。
2アスパラガス生産振興に係る
役割分担 (表7
~しもかわアスパラプロジェクトをふり返って~
~しもかわアスパラプロジェクトをふり返って~
チームリーダー稲森芳春
アスパラガス
生産振興
下川町農務課
上川農業改良
普及センター
名寄支所
アスパラガス生産者
JAアスパラ部会
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図11 生産振興体制図
写真 11
H20.11/7メンバーによる「根」の調査
下川町のアスパラガスは初夏を代表する農産物でその評価は高 く、農業所得確保に
はなくてはならない作物であります。しかし、生産量は昭和 52年をピークに徐々に落ち込
み、平成15年には127㎏/10aまでに低下してしまいました。
平成16年に地域全体で復興を目指 そうと、名寄地区農業改良普及センター (現上川
農業改良普及センター名寄支所からアスパラガスの増収に取り組む活動が提案され、
同年7月に「しもかわアスパラプロジェクト」が設立されました。
直に行われた調査から、増収対策は未だかつて行ったことのない「倒伏防止」や「斑点
病防除 」の実施などであり、当時は実行不可能な内容であると思いました。
しかし、現在は必須技術として下川地域に
浸透し、その実施率は高まっており、生産性に
反映しています。
昨年 、一昨年5月の霜害などで、その努力が報われないときもあり
ましたが、5年間の「しもかわアスパラプロジェクト」活動を通じて、アス
パラガスの増収が地域農業にもたらす影響を今一度考えますと、「実
施すべき技術」の重要性を痛感いたします。
このことは、他の作物にも同様であり、下川町農業にとって大きな収
穫と考えます。
平成20年度を持って、本プロジェクトを終了しますが、次年度以
降、本冊子の主旨に則り、JAを中心に下川町地域農業振興のため、
関係機関の協力を得ながら活動を展開したいと考えます。
今後とも御支援、御協力くださいますようお願いいたしまして、「しも
かわアスパラプロジェクト」チームリーダーの挨拶といたします。
稲森芳春チームリーダー
しもかわアスパラプロジェクトメンバー (H21.3
○生産者代表
○JA北はるか
【リーダー】稲森芳春
下川支所

文男
今泉光一
清水一彦
藤原貴明
上ヶ島一吉
丸山寿幸
藤原重人
中瀬亮太
三島卓
小林茂○上川農業改良
川井義広
普及センター名寄支所
○下川町【事務局】
菅原健行
中島博
瀬尾貞信
吉田伸男
岩谷豊
小野直
宮村謙一
神尾一幸
松浦準
早坂勇一
木村高広
亀田慎司
馬場晶子
加藤久
表紙写真説明
【左上】H17.6/10プロジェクトが提案する技術の実践
【右下】H18.12/18新しい作型へ果敢に挑戦
(土壌改良マルチポリポット大苗稲森芳春氏ほ場
(ハウス促成栽培
林和朗氏ほ場
【右上】H17.9/9ラジコンヘリコプターによる「斑点病」防除
【中央】H20.10/21しもかわアスパラプロジェクト「GI調査」
(丸山節子氏ほ場
(定点調査 21ほ場
【左下】H18.6/27倒伏防止対策の実践
(笹岡良昭氏ほ場
表7 役割分担
組織及び関係機関
活動概要
アスパラガス生産組織
・生産振興策の実践
・病害虫発生予察事業
・生育量等の確認調査
・研修会、講習会の開催
JA北はるか下川支所
・販売戦略の実動
・生産振興策の推進
下川町
・生産振興策の推進
普及センター
・生産振興策の推進支援
・実施すべき技術等の情報提

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