組み込み信号処理システム ー第4回 ソフトウェ

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組み込み信号処理システム

ー第4回 ソフトウェア無線機設計ー


奈良先端科学技術大学院大学
情報科学研究科
岡田 実





講義の構成(全5回)


第1回 組み込み用デジタル信号処理の概要
第2回 組み込み用線形システム設計手法
第3回 適応等化器設計手法
第4回 ソフトウェア無線機設計
第5回 組み込み信号処理ハード・ソフト協調設計





第4回 ソフトウェア無線機設計



ソフトウェア無線とは
複素信号処理
位相回転
サンプリングレート変換






ソフトウェア無線とは



無線通信の変復調や符号化の信号処理をソフトウェアで行う
無線通信の規格変更に対応可能
開発期間の短縮が可能






通信システム


情報源


情報源
符号化


暗号化


通信路
符号化


変調


情報源
復号化


暗号
復号化


通信路
復号化


復調


受信者


通信路


情報の冗長性を取り除き情報圧縮を行う
JPEG, MPEG


情報をある規則に従い,他者が解読することが困難な形に変換する
DES, PGP, etc.


情報に冗長情報を付加し,情報の信頼性を高める
BCH, R-S, 畳み込み符号,etc.


通信路で効率的に伝送できる(アナログ)波形に変換する
AM, PM, FM
PSK, FSK, QAM





変調


振幅

周波数


位相

time

変調:
振幅,周波数,位相を情報に応じて変化させる





デジタル変復調の基本方式


ASK


FSK


PSK


0

1

0

1

1

0

0

time


time


time


ASK: Amplitude Shift Keying
FSK: Frequency Shift Keying
PSK: Phase Shift Keying





正弦波の等価低域表現


等価低域表現


正弦波の振幅と位相をベクトルで表現したもの


x


y





等価低域表現(正弦波の生成)


×


×








等価低域表現(等価低域信号の生成)


freq


0


freq


0


LPF





等価低域表現(続き)


×


×


LPF


LPF





等価低域表現のまとめ


等価低域→実信号


実信号→等価低域





送信機の構成


×


×





HPA


アンテナ


DAC


DAC


DSP


HW/SWどちらで実装しても良い


HPA: High Power Amplifier
DAC: Digital-to-Analog
Converter
DSP: Digital Signal
Processor





受信機の構成


アンテナ


×


×


LNA


LPF


LPF


DSP


HW/SWどちらで実装しても良い


ADC


ADC


LNA: Low Noise Amplifier
LPF: Low Pass Filter
ADC: Analog-to-Digital
Converter
DSP: Digital Signal
Processor





ソフトウェア無線



長所

汎用性が高い
規格の変更やUpdateに容易に対応
Interoperability
ハードウェアより開発期間が短い

短所

回路が大規模
消費電力






典型的な復調部DSP処理


キャリア周波数
オフセット補正


サンプリング
レート変換


符号
判定


復調データ





送受信機間でキャリア周波数がずれると


位相回転


キャリア周波数オフセット補正部では
逆に回転して,位相回転を補正する





位相回転





直接的な構成法


cos
table


sin
table


×


×


×


×








乗算が必要
ROMテーブル必要





CORDICアルゴリズム



COrdinate
Ratation Digital Computer
シフトと加減算だけで位相回転の演算を行う手法



x


y


x’


y’








>>n


>>n


>>n : nビット右シフト





CORDIC続き





CORDIC (続き)





CORDIC アルゴリズム


初期設定


Y


N


Y


N


END





CORDICまとめ



Cordinate
Rotation Digital Computerの略
位相回転を加減算+シフトのみで計算
ArcTanテーブルが必要

テーブルサイズは高々ビット幅N

振幅が変化する

必要なら後で補正






サンプリングレート変換



送受信のサンプリング周波数のずれ
データサンプルタイミングが徐々にずれる
余分なデータが発生or データが不足



timing


1


2


3


4


5


6


7


8


9


*


timing


1


2


3


4


5


6


7


8


9


余分なデータ


timing


1


2


3


4


5


6


7


8


9


データ不足





サンプリングレート変換


この期間データなし
→一回休み





NCO:
Numerically Controlled Oscillator




registor


桁あふれ


データ無効





Interpolator


D


×


×


1/4


3/4


1/2


1/2


3/4


1/4


1


0


Selector


+





サンプリングレート変換まとめ



NCOで内挿位置を計算
Interpolatorで内挿位置の信号の値を計算




補足

NCOのレジスタはinterpolator刻みよりも十分精度を高くする必要有
Interpolatorのフィルタはタップ数を増やすことで精度向上可能






第4回 ソフトウェア無線機設計まとめ



ソフトウェア無線

変復調DSP処理をソフトウェアで行う

複素信号処理

無線信号処理では必須

位相回転

CORDIC

サンプリングレート変換

Interpolator
+ NCO

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